Google Apps Script 入門

1日目  サンプルスクリプトを試してみる

Google Apps Script のサンプルスクリプトを動かしてみましょう。

スクリプトとは?

スクリプト言語 - Wikipedia

スクリプト言語(スクリプトげんご、英語: scripting language)とは、アプリケーションソフトウェアの動作内容を、台本(英: script)のように記述し制御するための、簡易的なプログラミング言語である。

  • スクリプトは、簡単なプログラミング言語のことです。
  • スクリプトは、コンパイル(機械語への変換)が不要で、すぐに実行できるので、手軽に使えるのが特徴です。
  • Google Apps Script(JavaScriptにGoogle独自の機能を追加したスクリプト言語)も、手軽に使えて便利です。

入力支援機能

Google Apps Script のスクリプトエディターには、入力支援機能が付いています。
=プログラムのコードを途中まで入力すると、入力候補が表示されて、スペルミスを防ぐことができます。

大文字と小文字の区別

Google Apps Script と JavaScriptでは、英字の大文字と小文字は別のものとして、区別されるので、入力ミスに気をつけましょう。

Browser (先頭が大文字のB)

browser (先頭が小文字のb)

は、別の単語として区別されます。

サンプルコード

以下は、プログラミング学習でお決まりの、「Hello, world!」を表示させるプログラムです。

function myFunction() {
  Browser.msgbox("Hello, world!");
}

1. スクリプトエディターの起動

(参考) スクリプトエディタの起動

  • 「空のプロジェクト」を選択します。
    index.php?plugin=ref&page=gas_script_editor&src=gas_script_editor_2.png

2. 「Browser」と入力

  • 「Browser」と入力します。
  • 続けて「.」(ドット)を入力します。
  • 「.」(ドット)を入力した時点で、入力候補が表示されます。
  • もしも、入力候補の一覧が消えてしまった場合は、「.」(ドット)をいったん消して、もう一度「.」(ドット)を入力したら、入力候補が表示されます。

gas_sample_script_1.png

3. 入力候補を選択

  • [↓]キー(下向きの矢印キー)を押して、上から5番目の候補「msgBox(String prompt)」を選択します。
  • [Enter]キーを押します。

gas_sample_script_2.png

4. 「msgBox」が入力

  • 入力候補の中から「msgBox」が入力されました。
  • 「msgBox」の後ろに続くカッコ内で、「prompt」の部分が選択されて、反転表示になっています。(=色が付いた状態)

gas_sample_script_3.png

5. 「Hello, world!」と入力

  • 「prompt」の部分に、「"Hello, world!"」と入力します。

gas_sample_script_4.png

6. 行末に「;」(セミコロン)を入力

  • 文の行末に「;」(セミロコン)を入力します。
  • 行末にセミコロンがなくても動作はしますが、大きいプログラムを書くときは、思わぬエラーの原因になったりもするので、一文(命令行)の終わりを示す「;」は必ず書くように習慣付けましょう。(オススメ)

gas_sample_script_5.png

7. プロジェクトを保存

  • [保存]ボタンをクリックします。
  • スプレッドシートのワークシートの内容は自動的に保存されますが、スクリプトエディターの内容は自動的に保存されないので、[保存]ボタンを忘れずに押します。(注意!)

gas_sample_script_6.png

8. プロジェクト名を変更

  • プロジェクト名の入力画面が表示されます。
    gas_sample_script_7.png

  • プロジェクト名に「Hello」と入力して、[OK]ボタンをクリックします。
    gas_sample_script_8.png

  • すると、プロジェクト名が「Hello」に変わって、保存されます。
    gas_sample_script_9.png

9. スクリプトの実行

それでは、さっそく作成したスクリプトを実行してみましょう。

  • [実行]ボタンをクリックします。
    gas_sample_script_10.png

  • 「承認が必要です」という画面が表示されたら、[続行]ボタンをクリックします。
    gas_sample_script_11.png

  • 「このアプリが次の許可をリクエストしています」という画面が表示されたら、[承認する]ボタンをクリックします。
    gas_sample_script_12.png

10. 実行の結果を確認

  • サンプルスクリプトが実行されると、ワークシートに結果が反映されます。
  • 表示画面をスクリプトエディターから、ワークシートに切り替えて、実行結果を確認してみます。
  • 「Hello, world!」というメッセージボックスが表示されていたら、実験成功です!

gas_sample_script_13.png

まとめ

Google Apps Script の作成と実行は、以下のような流れです。

  1. スクリプトエディターで、スクリプト(プログラムのコード)を書きます。
  2. プロジェクト(プログラムの一まとまり)を保存します。
  3. 実行ボタンをクリックします。
  4. 実行結果が、ワークシートの画面に反映されます。

それでは次に、もう少し実用的な機能を作ってみましょう!







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Last-modified: 2014-07-12 (土) 19:30:44 (3366d)