1日目 サンプルスクリプトを試してみる
Google Apps Script のサンプルスクリプトを動かしてみましょう。
スクリプトとは? †
スクリプト言語(スクリプトげんご、英語: scripting language)とは、アプリケーションソフトウェアの動作内容を、台本(英: script)のように記述し制御するための、簡易的なプログラミング言語である。
- スクリプトは、簡単なプログラミング言語のことです。
- スクリプトは、コンパイル(機械語への変換)が不要で、すぐに実行できるので、手軽に使えるのが特徴です。
- Google Apps Script(JavaScriptにGoogle独自の機能を追加したスクリプト言語)も、手軽に使えて便利です。
入力支援機能 †
Google Apps Script のスクリプトエディターには、入力支援機能が付いています。
=プログラムのコードを途中まで入力すると、入力候補が表示されて、スペルミスを防ぐことができます。
大文字と小文字の区別 †
Google Apps Script と JavaScriptでは、英字の大文字と小文字は別のものとして、区別されるので、入力ミスに気をつけましょう。
Browser (先頭が大文字のB)
と
browser (先頭が小文字のb)
は、別の単語として区別されます。
サンプルコード †
以下は、プログラミング学習でお決まりの、「Hello, world!」を表示させるプログラムです。
function myFunction() { Browser.msgbox("Hello, world!"); }
1. スクリプトエディターの起動 †
(参考) スクリプトエディタの起動
- スクリプトエディターを起動します。
2. 「Browser」と入力 †
- 「Browser」と入力します。
- 続けて「.」(ドット)を入力します。
- 「.」(ドット)を入力した時点で、入力候補が表示されます。
- もしも、入力候補の一覧が消えてしまった場合は、「.」(ドット)をいったん消して、もう一度「.」(ドット)を入力したら、入力候補が表示されます。
3. 入力候補を選択 †
- [↓]キー(下向きの矢印キー)を押して、上から5番目の候補「msgBox(String prompt)」を選択します。
- [Enter]キーを押します。
4. 「msgBox」が入力 †
- 入力候補の中から「msgBox」が入力されました。
- 「msgBox」の後ろに続くカッコ内で、「prompt」の部分が選択されて、反転表示になっています。(=色が付いた状態)
5. 「Hello, world!」と入力 †
- 「prompt」の部分に、「"Hello, world!"」と入力します。
6. 行末に「;」(セミコロン)を入力 †
- 文の行末に「;」(セミロコン)を入力します。
- 行末にセミコロンがなくても動作はしますが、大きいプログラムを書くときは、思わぬエラーの原因になったりもするので、一文(命令行)の終わりを示す「;」は必ず書くように習慣付けましょう。(オススメ)
7. プロジェクトを保存 †
- [保存]ボタンをクリックします。
- スプレッドシートのワークシートの内容は自動的に保存されますが、スクリプトエディターの内容は自動的に保存されないので、[保存]ボタンを忘れずに押します。(注意!)
8. プロジェクト名を変更 †
9. スクリプトの実行 †
それでは、さっそく作成したスクリプトを実行してみましょう。
10. 実行の結果を確認 †
- サンプルスクリプトが実行されると、ワークシートに結果が反映されます。
- 表示画面をスクリプトエディターから、ワークシートに切り替えて、実行結果を確認してみます。
- 「Hello, world!」というメッセージボックスが表示されていたら、実験成功です!
まとめ †
Google Apps Script の作成と実行は、以下のような流れです。
- スクリプトエディターで、スクリプト(プログラムのコード)を書きます。
- プロジェクト(プログラムの一まとまり)を保存します。
- 実行ボタンをクリックします。
- 実行結果が、ワークシートの画面に反映されます。
それでは次に、もう少し実用的な機能を作ってみましょう!
添付ファイル:













